新サーメット皮膜(アダマンクラッド)

■膜厚3m/mt 凸曲面加工例
◆製造法・材質
この新技術−超硬皮膜技術−は、超硬皮膜を母材に拡散接合させて作成するもので、超硬皮膜はWCとロー材即ちWC/CoまたはWC/Niからなり真空炉によって加熱焼結させます。
この焼結温度は約1200℃ですが、ロー材の種類・配合度合により温度は多少変わります。使用されるロー材は、主にNi、CoまたはCrなどです。
◆硬さ
今まで当社で多くの製造されている組成は、WC80%Ni、CrまたはCo20%の皮膜で、硬さはHV1200〜1300です。
この硬さは組成により高くも低くもコントロールすることが出来ます。
HV1200〜1300の硬さレベルを多く使用している理由は、皮膜の厚さ・形状・大きさなどによって発生することがあるクラックに係わる技術的問題を最小限にするためです。
◆皮膜厚さ
今日までの技術・経験により、皮膜の厚さは3mm以下が大きさ・形状を問わず製造上・使用上最も安定しています。
◆母材
母材は、殆どの鉄系の素材を活用することができ、SS・45C・SUS316・SUS304・SKD61などで成功しています。
マルテンサイト系も後熱処理により可能です。
SKD61に関しては、温度制御をしながらの皮膜形成と母材の焼き入れとを、1回の熱処理で行っています。
また殆どの形状面に皮膜を作製することができます。
例えばシリンダーの内面・外面、円板の平面などです。難しい形状は面積の大きな平面で、熱膨張差のため2つの金属の応力によって発生するクラックの問題があります。
◆主な機械的物理的性質
硬 さ : HV1100〜1300
熱膨張係数 : 8〜9×10−6cm/cm度
引張強さ : 350kgf/mm2以上
密着強さ : 約30kgf/mm2
曲げ強さ : 〜200kgf/mm2
密 度 : 13.5g/cm3
熱伝導度 : 0.12cal/cm・sec度
|