日刊工業新聞 2007年(平成19年)3月5日 月曜日
拠点連携し納期半減
大阪ウェルディング工業(株)
中国で鋼材調達、日本で仕上げ
大阪ウェルディング工業(大阪府茨木市、魚谷禮保社長、072・643・1323)は、鋼材加工で国内と中国の生産拠点を連携させ大幅な納期短縮を実現する日中協力体制を構築、受注活動を始めた。国内の鋼材調達が難しいことに着目、中国で鋼材調達と粗加工を行って日本で仕上げる仕組み。国内の一貫加工に比べ「納期が半分以下となる」(魚谷社長)と利点を強調する。
国内の滋賀工場(滋賀県甲賀市)と、中国の全額出資子会社の上海田島環保設備が連携する。上海子会社が現地鋼材メーカーから一般鋼材を直接調達し、粗加工などを行う。滋賀工場はその半加工製品に皮膜形成や溶射、窒化処理など耐摩耗性や耐腐食性を引き上げる仕上げ加工を施してユーザーに届ける。
従来の滋賀工場の一貫生産に比べ納期は2分の1−3分の1に短縮、コスト削減も実現できるとしている。車向け強化プラスチック生産で使う2軸バレルを実験的に加工したところ、鋼材調達期間を含む納期を10ヵ月から4ヵ月へ大幅短縮できた。急ぎの加工は日中協力体制で対応し、滋賀工場は原則として納期に余裕がある高級加工にすみ分ける方針。
中小の加工業者にとって顧客の決まっていない市中売りの一般鋼材調達は難しく、高炉メーカーなどの高級鋼材シフトにより調達はさらに困難になっている。上海子会社では機械の精密部品や環境装置などを鋼材調達から手掛けており、現地の調達ルートを築いてきた。中国での鋼材調達による短納期をアピールして顧客獲得につなげる。